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炭には、暮らしに役立つ様々な効果があり、多くの企業がそのパワーに注目しているようです。寝具や日用雑貨など、炭を使った商品は店頭でよく見かけますし、今後もその数は増えていくのではないかと思います。
ですが、加工品より炭をそのまま日常生活に取り入れる方が、もっと恩恵を受けられるような気がしませんか?
今回は暮らしの中で炭を活用していく方法をご紹介します。どれも簡単に実践できますので、あなたも徹底的に炭を使いこなしてくださいね。
どれを選ぶ?炭の種類と効果について
炭は原料により木炭と竹炭の2種類に分けられるのですが、木炭は焼き方の違いでさらに黒炭と白炭に分類されます。
■木炭
木を焼いて作る炭。
燃料用として使われることが多い。
〔黒炭〕
低温で焼いた炭。
叩いた時に鈍い音がする。
型崩れや色落ちしやすい。
アルカリ性物質の吸着効果が高い。
〔白炭〕
高温で焼いた炭。
叩いた時に金属のような音がする。
型崩れや色落ちしにくい。
酸性物質の吸着効果が高い。
■竹炭
竹を焼いて作る炭。
生活用として使われることが多い。
ちなみに、備長炭は木炭の一種で白炭に分類されます。
さて、生活用で使う場合はどれを選べばいいのでしょうか?私は以下の2つの理由から、一番目に竹炭・二番目に備長炭をおすすめします。
①竹炭は天然のミネラル成分が木炭より2~3倍も多く含まれているから。
②細孔の多い竹炭は木炭より表面積が2~3倍も広いため、汚れや臭いや湿気を吸着する効果も圧倒的に高いから。
備長炭もおすすめですが、ミネラルの含有量や吸着力は竹炭に劣ります。部屋のインテリアだったら、備長炭の方がおしゃれかもしれませんが。
炭を100%活用するためのアイデア集
では、炭を上手に使いこなす方法を分かりやすくご説明しますので、あなたの日常生活にぜひ取り入れてみてくださいね。
①お水やご飯を美味しくする。
炭を水道水に一晩ほどつけておくだけで、まろやかな美味しいお水が簡単に作れます。炭の使用量は1リットルあたり3~5片くらいが目安です。
また、炊飯時に炭を加えるのもおすすめですよ。お米に甘みが出るので、ご飯がとても美味しくなります。炭の使用量は1合あたり2片くらいが目安です。
お水やご飯には、必ず調理用の炭を使いましょう。最初に水でよく洗い、5分ほど煮沸消毒した後、完全に乾かしてお使いください。水洗いする時に洗剤は使っちゃダメですよ。
②温浴効果を高める。
炭は遠赤外線を発しているため、お風呂に入れると、体の芯までぽかぽかに温まり湯冷めしにくくなります。一般的な浴槽であれば、竹炭なら500gくらい、備長炭なら1kgくらいが使用量の目安です。
③部屋の湿度を調整する。
炭は除湿効果が高いので、湿気の多い洗面所や押入れに置くと、カビを防いでくれます。また、乾燥時は水分を放出し加湿も行ってくれるため、年中快適に過ごせますよ。効果は炭の量に比例するので、置く場所により調整してください。
④部屋を消臭する。
様々な臭いを取り除くには、何種類かの炭を一緒に使うと効果的です。トイレの消臭は黒炭が適しているとか、タバコは白炭が向いているとか、炭の種類により得意分野がありますから、混ぜて使った方がいろんな臭いに対応できるでしょう。炭の量は置く場所により調整してください。
⑤ペットやガーデニングに利用する。
炭はペットにも利用できます。ペットの消臭対策で炭を使った人のエピソードが強く印象に残っていまして、空気清浄機もお手上げだったという動物特有の強烈な臭いが、わずか10cm程度の備長炭1本だけで、ほとんど気にならなくなったとか。炭のパワーは恐るべしだと思いました。
炭をガーデニングに使う人も多いですよ。ハンマーなどで細かく砕いた炭を土に混ぜると、植物が元気に育つそうです。炭を砕く時は目をしっかりガードしてくださいね。
まとめ
料理用として役目を終えた炭は、調湿用や消臭用に回して、最後にペットやガーデニングで使ってあげれば、とても経済的だと思います。
炭のミネラル分は10日程度でなくなりますが、他の効果はまだまだ持続するので、上手にリサイクルしましょう。