服にカビが生えた!自分でできる対処法と防止策は?

ずっと着ていなかった服を久々に出してみたら、生地にカビが生えていたという経験はありませんか?

 

私も大切に保管していたつもりの服に、いつの間にかカビが付着していて、とても驚いたことがあります。お気に入りの服であれば、本当にショックですよね。

 

自分できれいに落とせるのか?
洗濯やクリーニングは可能なのか?
諦めて捨てるしかないのか?

 

カビの生えた服を発見したら、こんな疑問や不安が出てくるはずです。今回は服に付着したカビの落とし方をご紹介します。

 

衣類に付着するカビの種類について

 

日常でよく見かけるカビは、白カビ・黒カビ・青カビ・緑カビ・黄カビ・赤カビと大きく6種類に分けられます。その中で服に生えるカビは、基本的に白カビと黒カビの2種類だけです。

 

白カビはほこりのような白っぽいカビで、服の表面に付着している場合が多いので、比較的簡単に除去できます。

 

一方、厄介なのは黒カビです。こちらは繊維の奥まで根を張っている場合が多くなかなか取れません。クリーニング屋さんでも断られてしまうケースが多いようです。

 

白カビであれば、自分で除去することができます。黒カビも状態によっては自力で落とせますが、あまりにも悪化していると、プロでも除去するのは難しいみたいです。

 

服に生えたカビは洗濯やクリーニングで落とせるのか?

 

白カビはドライクリーニング指定の服以外であれば、自宅の洗濯機を使って除去できます。詳しい落とし方は後述しますね。

 

黒カビはつけ置き洗いで落ちる場合もありますが、基本的に自分で除去するのは難しいと考えてください。カビが落ちたらラッキーくらいのスタンスがちょうどいいかもです。

 

カビの生えた服を洗濯すると、他の衣類に菌がうつるのではないかと心配する人も多いでしょう。これに関しては、洗濯でカビがうつるという説も、うつらないという説も両方あるのですが、個人的には「洗濯の短い時間でカビは定着しない」という説が有力かなと感じています。洗濯後に長時間そのまま放置したらアウトですが、普通に洗濯してすぐ干せば、あまり気にする必要はないと思います。

 

クリーニングに出す場合、白カビは問題ないですが、黒カビの服は受け付けてくれないお店が多いので、事前に問い合わせした方がいいでしょう。黒カビの状態によっては、クリーニングしてもらえる可能性もありますので、その際は必ずカビ取り料金がいくらなのかを確認してくださいね。

 

服のカビを自分で除去する方法

 

では、服に生えたカビを自力で除去する方法をお伝えします。白カビと黒カビで落とし方が違うので、注意してくださいね。

 

【白カビの落とし方】

 

白カビは次の手順で除去できます。用意するものは、洋服用ブラシ・消毒用アルコールスプレー・酸素系漂白剤です。

 

①服のカビをブラシで払い落とす。
②カビが付着した部分に消毒用アルコールを吹きかける。
③規定量の酸素系漂白剤を入れて洗濯する。
④完全に乾くまで天日干しする。

 

もっと簡単な方法もあります。

 

アルコール除菌ティッシュやメイク落とし用のクレンジングシートで叩くように拭き取るやり方でも、白カビを除去することは可能です。ただ、あくまでも応急処置であり、基本的には①~④の手順でしっかり落とす方法をおすすめします。

 

なお、アルコールやクレンジングシートを使う時は、服のシミや変色を防ぐため、先に目立たない所でテストしてからにしましょう。

 

【黒カビの落とし方】

 

手強い黒カビには、酸素系漂白剤のつけ置き洗いが効果的です。漂白剤を素手で触ると、皮膚が荒れてしまうので、必ず手袋をして作業してください。漂白剤も目立たない所で試してから使いましょう。

 

①カビが付着した部分に綿棒で酸素系漂白剤を塗り込む。
②洗面器かバケツにお湯と規定量の酸素系漂白剤を入れて混ぜる。

③衣服を入れて30分~2時間くらい放置する。
④漂白剤をよく洗い流す。
⑤完全に乾くまで天日干しする。

 

酸素系漂白剤は液体タイプと粉末タイプがあります。黒カビを退治するのであれば、より殺菌力の高い粉末タイプがおすすめです。ただし、粉末タイプは生地へのダメージも大きいので、毛や絹などのデリケートな素材には向きません。ご使用の際は衣服の生地をよく確認してからにしましょう。

 

それから、酸素系漂白剤でカビを除去する場合は、水よりも50℃くらいのお湯の方が効果的です。ちょっと手間がかかりますが、なるべくお湯でトライしてみてくださいね。

 

服にカビを生やさないようにするには?

 

なるべく服のカビ取りをしなくてもいいように、日頃から注意しておきたいですよね。服のカビは次に挙げるようなちょっとした工夫で防止することができるのです。

 

■服はクリーニングのビニールを外して保管する。

 

クリーニング後はビニールをつけたままにしてはいけません。ビニール内の湿度が高くなり、カビが発生しやすい状態になるので、必ず外してください。

 

■服の収納場所は湿度を下げるようにする。

 

除湿剤や除湿機を活用して、服の収納場所はとにかく湿度を下げてください。カビの予防は湿度調整が重要なポイントです。

 

■服の収納場所はこまめに換気する。

 

押入れやクローゼットは定期的に換気しましょう。扉を開けておく時間を意識的に設けて、なるべく風通し良くしてくださいね。

 

■服同士の間隔をあけて収納する。

 

クローゼットやハンガーラックに服をたくさんかけていませんか?隙間なくぎゅうぎゅう詰めにすると、湿気がこもりやすくなるため、服同士の間隔はあけるようにしましょう。

 

まとめ

 

衣類用のカビ取りスプレーで「カビホワイト」という商品があります。カビを除去してくれるだけでなく、予防も同時に行ってくれるので、服のカビに悩む多くの人に使用されています。靴やバッグなどの革製品に使える点もいいなと思いました。
カビホワイト衣類用

 

カビの種類と状態にもよりますが、服に生えたカビは消毒用アルコールと酸素系漂白剤を使えば、自分で何とか対処できますので、諦めずにトライしてみてください。