靴カビの落とし方!スエードを傷めずにカビ取りするには?

お気に入りのスエード靴にカビが生えてしまったら、どうにかして落としたいと思いますよね?でも、スエードのお手入れは難しそうなイメージがありませんか?すぐに傷んでしまいそうな素材ですし。

 

そこで、今回はスエード靴にダメージを与えにくいカビ取り方法についてご紹介していきます。靴カビの予防策もお伝えしますので、ぜひご覧になってくださいね。

 

スエード靴はカビが生えやすいってホント?

 

スエードとは、動物の皮を起毛させて作られた柔らかい革のことです。肌触りはとても良いのですが、非常に汚れやすく、水濡れにも弱いというデメリットがあります。スエードはデリケートな素材なので、お手入れに注意が必要です。

 

カビは「温度・湿度・栄養」という3つの条件が整った時に生えやすいのですが、スエード素材は暖かくて、湿気もたまりやすく、カビの栄養となる汚れもつきやすいため、カビにとっては最適な住処となってしまうのです。

 

つまり、スエード素材の靴はカビが生えやすいといえるでしょう。普通の靴よりも気を配る必要がありますね。

 

スエードのカビ取りで絶対にやってはいけないこと

 

スエード素材のカビを落とす時、絶対にやってはいけないのが「カビを水で洗い流すこと」です。カビは水分(湿度)が大好きなので、下手をするとカビがさらに広がってしまう可能性があります。

 

スエード靴を水洗いしたら、以前とは質感が変わってしまったという人もいるようですし、水の使用はおすすめできません。

 

丸洗いするためのスエード専用シャンプーもありますが、カビ取りの場合は基本的にアルコールだけで処置するのがベストです。

 

スエード靴にカビが生えた時の正しい落とし方とは?

 

では、スエード素材の靴にとって、ダメージが少ないカビ取りの手順をご紹介します。靴のカビに気づいたら、すぐ対処してくださいね。

 

①ブラシで表面に付着したカビを払い落とす。

 

取れるカビだけをササッと払い落としましょう。この段階で全部のカビを落とせなくても大丈夫です。カビが飛散してしまうので、払い落とす時は屋外で行ってください。

 

②カビ取りスプレーをかけた布でカビを拭き取る。

 

カビを拭き取る際、布は常に新しい面を使うようにしましょう。カビでカビをこすることのないように注意が必要です。

 

③靴全体にカビ取りスプレーを吹きつける。

 

なるべく革専用のカビ取りスプレーを使ってください。普通のアルコールスプレーだと、スエードが変色したり、傷んでしまう可能性があるからです。専用以外のカビ取りスプレーを使う場合は、必ず目立たない場所でテストしてみてくださいね。

 

④靴を半日くらい陰干しして完全に乾かす。

 

スエード素材は直射日光に弱いので、風通しのいい場所で陰干しにしましょう。乾く目安は半日程度ですが、天候や季節によっては、もっと時間がかかるかもしれません。とにかく完全に乾かすのがポイントです。

 

⑤起毛をブラシで整える。

 

他の靴と共用のブラシだと、スエード素材が傷んでしまったり、着色したりするかもしれないので、スエード靴専用ブラシを用意した方がいいでしょう。

 

スエードのカビはどうやって予防するのか?

 

スエード靴のカビを予防するには、どんな対策を行ったらいいのでしょうか?効果のある方法をまとめてみました。

 

■風通しの良い場所で保管する。

玄関や下駄箱はしっかり換気してください。下駄箱に除湿剤を置いて、湿気を取り除くようにしましょう。

 

■汚れはすぐに落とすようにする。

靴の汚れはそのまま放置せずに、すぐブラシで落としましょう。軽くブラッシングするだけでも全然違ってきますよ。

 

■収納する前に陰干ししてよく乾かす。

脱いだばかりの靴は、汗や雑菌などが付着しています。そのまま下駄箱に入れると、カビの大好きな湿気や栄養がくっついた状態になってしまうので、収納する前に2~3時間くらいは陰干ししてくださいね。

 

■シューキーパーを入れて収納する。

シューキーパーとは、靴の内部に入れるだけで、型崩れを防止できる便利グッズです。カビの予防策としては、木製のシューキーパーをおすすめします。木は湿気を吸い取ってくれるからです。

 

■防水スプレーをこまめにかける。

防水スプレーを吹きかければ、水も汚れも付着しにくくなるので、カビ予防になりますし、スエード靴が格段に長持ちしますよ。防水スプレーもスエード靴専用を選んだ方がいいでしょう。

 

ブラシやシューキーパーなどのお手入れ用品は100均でも販売されています。スエード専用グッズとして一通りそろえておくと、いざという時に安心ですね。

 

まとめ

 

軽度のカビであれば、スエード素材でもアルコールで落とせるのですが、カビの発生から時間が経ってしまうと、奥まで根が入り込み、自力では落としにくくなります。その際は、靴専門のクリーニング店に出した方が無難です。

 

また、絶対にカビ取りで失敗したくないようなお気に入りのスエード靴は、最初から経験豊富なプロのクリーニング屋さんにお任せしちゃいましょう。

 

こんな悩みを抱えないためにも、日頃からきちんとお手入れしてあげてくださいね。しっかり対策すれば、靴カビは必ず防げますよ。