扇風機とサーキュレーターの違いを誤解していたかも!

見た目が似ている扇風機とサーキュレーター。両方とも同じように使えると誤解していませんか?しかし、それぞれの役割は全く異なるのです。

 

つい最近まで、私も完全に勘違いしていました。形が違うだけで大差はないと思っていたんですねー。

 

でも、扇風機とサーキュレーターが全くの別物だとしたら、両方とも買わなくてはならないのでしょうか?今回の記事では、そのあたりの疑問も解決していきたいと思います。

 

扇風機とサーキュレーターは役割が全然違っていた!

 

昔ながらの扇風機は「人が涼むための機器」ですが、サーキュレーターは「室内の空気を循環させるための機器」であり、両者は目的が全く違う家電なのです。それぞれの特徴をまとめてみました。

 

■扇風機の特徴
人に風を当てるための機器。
横方向の近距離に風を飛ばすことができる。
音が静か。
夏場のみ使用する場合が多い。

 

■サーキュレーターの特徴
物や空間に風を当てるための機器。
直線的に遠くまで風を飛ばすことができる。
音がうるさい。
一年中使用できる。

 

エアコンとの併用で冷房効果を高めるには、サーキュレーターの方が向いています。サーキュレーターは室内の空気を強い風力で循環してくれるため、冷房効果が格段にアップするのです。暖房についても同じように使えますよ。サーキュレーターは寒い冬の心強い味方でもありますね。

 

部屋干しの洗濯物を乾かす時も、扇風機よりパワフルな風を起こせるサーキュレーターがおすすめです。扇風機でも乾かせますが、サーキュレーターの方が早いと思います。

 

ただし、サーキュレーターの風は体に直接当てないでくださいね。人に当てるには、強すぎる風だからです。弱モードであれば、大丈夫かもしれませんが。風で涼む場合は、基本的に扇風機を使う方が無難でしょう。

 

扇風機とサーキュレーターの気になる電気代は?

 

では、扇風機とサーキュレーターの電気代はどのくらい差があるのでしょうか?何となくサーキュレーターって、扇風機よりコスパが悪そうなイメージですよね?

 

実は、扇風機もサーキュレーターもかかる電気代はほぼ同じなのです。

 

扇風機は1時間あたり約0.6円。
サーキュレーターは1時間あたり約0.7円。

 

どちらも1時間で約1円しか電気代がかからないんですねー。サーキュレーターも意外と安くて驚きました。

 

エアコンとサーキュレーターを上手に組み合わせて使えば、エアコンだけに頼るよりも、電気代がぐーんと安く済むはずです。

 

部屋干しの際も併用をおすすめします。洗濯物が早く乾くので、時短にも節電にもなりますよ。部屋干しを最短で乾かす方法については、こちらの記事を参考にしてください。
効率の良い設定は?エアコンで部屋干しをできるだけ早く乾かす方法

 

扇風機とサーキュレーターのどっちがおすすめ?

 

扇風機とサーキュレーターの片方しか買わないのであれば、どちらを選ぶべきでしょうか?買う人が何を重視するかにもよりますが、私は幅広く活用できるサーキュレーターをおすすめします。扇風機は基本的に夏場だけですが、サーキュレーターは様々な場面で年中活躍してくれますからね。

 

サーキュレーターの価格や性能はピンキリです。実際に購入する時は、次の4つのポイントを確認しましょう。

 

①静音タイプかどうか。
②首振り機能があるかどうか。
③タイマー機能があるかどうか。
④DCモーターかACモーターか。

 

サーキュレーターの音はうるさいので、なるべく静音タイプを選んでくださいね。店頭やカタログに騒音レベルがdB(デシベル)で記載されていると思います。ちなみに、騒音レベルの目安は次の通りです。

 

20~30dB→静か
40~50dB→普通
60~70dB→うるさい

 

首振り機能やタイマー機能も絶対にあった方がいいですよ。首振り機能がないと、風が直線方向にしか飛びませんし、タイマーも部屋干し時に役立ちますから、この2つの機能は多少値段が高くても必須ですね。

 

また、使われているモーターが、DCモーターかACモーターかも重要な判断基準です。両者には、次のような違いがあります。

 

DCモーターは本体価格が高いが、消費電力は小さい。
ACモーターは本体価格が安いが、消費電力は大きい。

 

つまり、DCモーターは初期費用が多少かかりますが、電気代の節約になるということです。DCモーターとACモーターの電気代の差は1年間で約4倍だとか。長い目で見たら、DCモーターの方がコスパ的に断然お得だと思います。

 

まとめ

 

扇風機もサーキュレーターも捨てがたいという人は、サーキュレーター機能付きの扇風機を選ぶのがいいでしょう。兼用タイプは7千円くらいからありますよ。

 

1万円以上の高機能モデルになると、暖房機能や衣類乾燥機能が搭載されていたりするので、いろいろチェックしてみてくださいね。