熱中症対策には、水分だけでなく、塩分などのミネラルも同時に補給しなくてはなりません。そのため、スポーツドリンクを積極的に飲む人も多いでしょう。スポーツドリンクは確かに効果的ですが、糖分や添加物が気になるのも事実。
そこで、私は水分もミネラルも両方摂取できる昆布水を毎朝欠かさず飲んでいます。昆布水は暑い時期の熱中症予防に最適な飲み物なんですよ。
でも、それだけではありません。昆布水を飲み続けることで、自分の身体に嬉しい変化があったのです。今回の記事では、昆布水の効果や作り方などに加えて、私自身の体験談もお伝えしたいと思います。
昆布水が熱中症対策に最適な理由
加熱不要の昆布水は旨味や栄養分が水にそのまま溶け出しているため、飲むだけで多くの成分を効率良く摂取できるんですよ。
熱中症対策には、水と塩昆布を一緒に摂るのも効果的だといわれています。ただ、塩昆布はちょっと塩気が強すぎるんですよね。あくまでも私個人の感想ですが、昆布水の方が塩分控えめでマイルドな気がします。
昆布水を飲むタイミングは朝一番がおすすめですよ。起きたばかりの体内は水分も栄養分も枯渇しているので、最初に飲む昆布水の成分がぐんぐん吸収されるからです。
身体の中が空っぽ状態の起床時に水分や塩分をしっかり摂らないと、熱中症になりやすくなるため、朝イチの昆布水をぜひ実践してみてください。
昆布水の驚くべき効果とは?
昆布水に含まれている主な栄養成分は次の通りです。昆布水の栄養素は体内消化率が非常に高く、約80%の成分が身体に吸収されるとのこと。様々なミネラルを一度にたくさん摂取できるのが嬉しいですね。
アルギン酸
フコイダン
フコキサンチン
カルシウム
ナトリウム
カリウム
鉄
ヨウ素
注目すべきはアルギン酸・フコイダン・フコキサンチンです。これらの成分が美容と健康を支えてくれるんですよ。具体的には、昆布水の摂取で以下のような効果が確認されています。
①便秘を解消する。
昆布水は食物繊維のアルギン酸やフコイダンが豊富ですから、便秘でお悩みの人はすぐに効果を実感できるでしょう。便秘が改善されると、腸内環境がぐーんと良くなるので、体内の老廃物をしっかり排出できるようになります。そうなれば、自然に代謝がアップするため、ダイエットにもつながるんですよ。
②肥満を予防する。
アルギン酸やフコイダンには、余分な糖分や脂肪の吸収を抑えて、体外へ排出する働きがあります。糖質や脂質が抑制されると、コレステロールも減ってきますから、昆布水は肥満体質の人におすすめです。
③糖尿病を予防する。
ネバネバ成分のフコイダンは血糖値の上昇を抑える働きがあるため、糖尿病の予防にも効果的ですよ。ネットで見つけた体験談ですが、昆布屋の店主さんも昆布水を飲み続けることで、持病の糖尿病をかなり改善できたとか。昆布屋さんの話は説得力がありますね。
④免疫力を高める。
昆布のぬめりに多く含まれるフコイダンには、体内の免疫細胞を活性化して、人間の自然治癒力を高める働きがあります。特に注目されているのは、がん細胞を自滅に追い込む「アポトーシス」という作用です。
アポトーシスとは、個体をより良い状態に保つため、あらかじめ仕組まれた細胞死のこと。正常な細胞であっても、一定期間が過ぎると、自ら死んでいくようにプログラムされているんだとか。フコイダンには、がん細胞を自死させる効果があると考えられています。
⑤肌や髪を美しく保つ。
フコキサンチンは紫外線で作られる活性酸素を除去するので、アンチエイジングを目指す人におすすめの成分です。それに、昆布水で代謝が上がれば、自然と肌も綺麗になります。昆布水を飲んでいたら、ニキビができにくくなったという人も。
また、昆布の栄養成分は髪にも効果がありますよ。これもネットで見つけた情報ですが、高齢者の女性が昆布水を飲み続けたら、白髪が少なくなり、髪にボリュームが出てきたそうです。試す価値は十分にありだと思います。
昆布水の作り方
昆布水の作り方は、だし用昆布を水に一晩(約8時間)浸けておくだけ。使用量の目安は次の通りですが、きっちり計量する必要はありません。コップ1杯の水に5cmくらいの昆布を1片入れればオッケーです。
だし昆布→約2g
水→200ml
普通の昆布より根昆布の方がおすすめですよ。根昆布は普通の昆布と比べて、ネバネバ成分のフコイダンを多く含んでいるからです。
私はこちらの昆布屋さんで根昆布を買いました。国産の訳あり品です。サイズが結構小さいので、コップ1杯に2片入れています。
⇒根昆布 250g
水は水道水でもミネラルウォーターでもいいですが、ミネラルウォーターを使う場合は、軟水の方が飲みやすくなるみたいです。
私自身が実際に昆布水を飲み続けた結果
私は数十年前の中学生時代に昆布水と出会い、ダイエット目的でしばらく飲み続けていました。昆布水を飲み始めたきっかけは、著書「やせたい人は食べなさい」で有名な鈴木その子さん。昆布水は朝一番に飲むのがおすすめだと、鈴木式ダイエットのやり方に書いてあったのです。ちなみに、その時は家族が驚くほど体型に変化がありましたよ。
今はダイエットというよりも、健康維持のために昆布水を飲み続けています。
大きな変化は便秘の解消でした。飲み始めて3~4日くらいでお通じが改善されてきたのです。昆布水を飲む前は2~3日に一度のペースでしたが、今はほぼ毎日お通じがありますよ。
私は食物繊維の過剰摂取でお腹がゆるくなる体質なので、フコイダンとか大丈夫かなって、ちょっと心配していましたが、昆布水はあまり問題ないようです。こんにゃくゼリーは一発アウトなんですけどね。
体重については、中学生の頃みたいな痩せ方はしませんが、急にどーんと増えることはなくなりました。私はそれだけで十分に満足しています。
まとめ
昆布水は毎日コップ1杯を起床後すぐに飲むのがおすすめです。朝起きた時は身体が飢餓状態のため、栄養成分がぐんぐん体内に吸収されていきます。
1日1杯は少ないんじゃないの?って思うかもしれませんが、たくさん飲めばいいというわけではありません。昆布水には、ヨウ素が含まれているからです。
ヨウ素は代謝を促すのに欠かせないミネラルですが、過剰摂取は甲状腺機能の低下を引き起こす恐れがあります。昆布以外にヨウ素のサプリメントなどを摂取している人は注意してください。
そういうわけで、昆布水は甲状腺の持病を抱えている方は飲まないようにしましょう。妊婦さんも胎児に影響を及ぼす可能性があるので、昆布水は控えてくださいね。