傘や自転車は危険?雷でも外出しなければならない時の安全策を教えて!

雷が鳴っているけれど、どうしても外出しなければならない時って、本当に困りますよね?通勤とか通学とかだと、基本的に雷が理由で休めませんし、遅刻もなるべくしたくないでしょう。

 

外出中、ゲリラ豪雨に遭遇して、急に雷が鳴り始めたという場合も慌ててしまうと思います。私はしょっちゅう自転車に乗るので、こういうケースが一番怖いですねー。自転車に落雷したらと思うと、気が気ではありません。

 

傘も危ないとよくいわれますが、雷と雨は大抵セットですから、雷発生時は傘をさしている人が多いはずです。

 

実際のところ、傘や自転車を使っている時に雷が鳴ったら、どのように対処すればいいのでしょうか?外出時の落雷被害を防ぐため、即座に実践できる安全策をまとめてみました。

 

傘や自転車は雷が落ちやすいのか?

 

まずは傘の使用についてですが、雷の時に傘をさす行為は一番やってはいけないことだそうです。

 

雷は先端が尖っていて、より高い位置にある物に落ちやすいので、傘をさしていると、自分自身が避雷針になってしまいます。

 

ゴルフ場で傘をさしていた人に落雷したり、傘をさしたまま犬の散歩をしていた人に落雷したりと、傘が関係する被害は非常に多いのです。

 

傘だけでなく、釣竿やゴルフクラブなども同じですね。雷の標的になってしまうため、そういった物を高く振りかざしたりしないようにしましょう。

 

自転車の場合も落雷被害に遭いやすいのですが、自転車に落ちるというよりも、自転車に乗っている人の頭に落ちやすくなるんだとか。

 

一般的に、金属製の物に落雷しやすいと考えられていますよね。ところが、落雷という現象は素材より高さの方が大きく関係しているらしいのです。

 

つまり、位置が高いか低いかによって、落雷被害に遭いやすいかどうかが決まるので、金属製の自転車ではなく、より高い位置にある人の頭が狙われてしまうんですね。

 

ちなみに、傘をさしている人と自転車に乗っている人を比べたら、傘の歩行者の方が危険だそうです。

 

自転車に乗っている人が落雷に遭うと、電流がハンドルを握る手から自転車へと流れ、心臓まで到達しにくいため、助かる可能性が高いのですが、傘の歩行者は頭から足元まで電流が完全に身体を突き抜けていきます。

 

そういうわけで、自転車より傘をさす行為の方が危険といえるのです。命を守るためにも、ぜひ覚えておいてくださいね。

 

雷発生中に傘を使っている場合の安全な対処法は?

 

先ほどもお伝えしましたが、雷は高い位置にある尖った物に落ちやすいので、どんなに激しい雷雨であっても、傘をさしてはいけません。

 

雷発生中に傘・釣竿・ゴルフクラブなどを持っている時は、その場でいったん手放すか、頭の位置より低くしてください。そして、近くの建物内に急いで避難しましょう。

 

雨に濡れるのがどうしても嫌であれば、レインコートを持ち歩くしかありません。レインコートで雷除けは無理ですが、雨は何とか防げるでしょう。

 

とにかく雷発生時に傘をさす行為は最も危険です。命を失うくらいなら、雨に濡れる方がよっぽどマシだと思います。

 

雷発生中に自転車を使っている場合の安全な対処法は?

 

自転車に乗っている時に雷と遭遇した場合、すぐに自転車を降りてください。そして、自転車を横倒しにした後、その場から2メートル以上離れるのがベストです。

 

それが無理な状況であっても、まずは自転車から降りて、なるべく姿勢を低くしながら、安全な場所に移動しましょう。できる限り頭の位置を低くすることがポイントです。

 

電線や高圧線の真下であれば、比較的安全に走行できるらしいのですが、絶対に大丈夫とはいえません。落雷被害を防ぐためにも、すぐに自転車から降りて、近くの建物内に避難しましょうね。

 

落雷回避策「雷しゃがみ」とは?

 

外出中、突然の雷雨に襲われた場合は、とりあえず「雷しゃがみ」と呼ばれる姿勢になって、落雷を回避してください。

 

【雷しゃがみのやり方】

 

①両膝を曲げ、腰を落として、姿勢をできるだけ低くする。
②両足のかかと同士をくっつける。
③つま先立ちして、かかとを地面から浮かせる。
④両手で耳を塞ぐ。

 

雷の電流が地面を通じて、身体に伝わる可能性があるので、地面との接触面積を小さくすることがポイントですよ。③のつま先立ちも地面の影響を最小限に抑える方法です。腹ばいは最悪の結果を招く恐れがあるため、絶対にしてはいけません。

 

②のかかと同士をくっつけるというのは、雷の電流が足へ流れたとしても、反対側の足を通らせて、そのまま地面に戻すことができるからです。電流が上半身まで届くのを防げるので、生存率が高くなります。

 

まとめ

 

雷が鳴っている時に一番危ないのは傘をさすこと。そして、自転車の場合もなるべく走行をストップし、安全な場所に避難すること。

 

また、雷は素材に関係なく、より高い位置にある物を狙いやすいという点も覚えておいてください。

 

落雷被害を避けるため、誰かに「金属製の時計やアクセサリーは身に着けない方がいい」とアドバイスされた記憶はありませんか?しかし、実際はこれらを外そうが外すまいが、危険度はあまり変わらないそうです。

 

貴金属を外す時間があれば、姿勢を少しでも低くして、安全な建物内に避難するようにしましょう。