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ここ数年、ペットショップで様々な種類のメダカを見かけるようになりました。庭やベランダにビオトープを作り、メダカたちを泳がせている人も多いみたいです。ビオトープは自然に近い環境のため、ほったらかしでもメダカは元気に育ってくれますからね。
しかし、寒い季節も屋外で飼育して大丈夫なのでしょうか?雪が降ったり、氷が張ったりする日もメダカたちは生きていられるのでしょうか?
今回の記事では、屋外のビオトープでメダカを無事に冬越しさせる方法をお伝えしていきます。
屋外飼育のメダカは雪や氷にも耐えられるのか?
メダカはそもそも日本の小川や田んぼなどに生息している生き物なので、北海道のような極寒地域でない限り、基本的には真冬でも屋外で生きていくことは可能です。
水面に氷が張るくらいなら大丈夫ですし、雪の日でもきちんと対策すれば、メダカは生き延びてくれるでしょう。
ただし、ある程度の水深は必要になります。メダカは水底で冬眠しますし、水が完全に凍ってしまうのはアウトですからね。
メダカの越冬について、屋外飼育は可能であっても、最低限の防寒対策が必要となります。外に出したまま保温せずに放置すると、メダカが死んでしまう場合もあり得ますよ。
屋外飼育でメダカが死ぬのは、寒さが主な原因ではなく、冬眠中に餌を与えて水質が悪化してしまったとか、別の理由であることが多いそうですが、やはり保温対策は必要不可欠!やり方は今からご説明しますね。
もちろん、メダカの種類やサイズによっては、室内へ移動させた方がいいというケースもあります。日本自生の野生メダカは寒さに強いですが、品種改良されたメダカも同じとは限りません。
丸っこい体型のダルマメダカは通常のメダカより弱いため、屋外での冬越しは無理です。ダルマメダカは水温の急激な低下により、転覆病になりやすいんだとか。ひっくり返った体が水面に浮いてしまうと、そのまま凍死する可能性もあります。品種改良のメダカは注意が必要ですね。
また、メダカの稚魚や幼魚も室内で飼育した方が無難です。小さいサイズのメダカを外で冬越しさせるのは厳しいと思います。
メダカの冬越しはいつから準備すればいいのか?
越冬準備を始める時期は地域によって異なりますが、本格的に寒くなる前の10月から11月頃までに対策をしておくと、メダカをしっかり守ってあげられるでしょう。
冬眠状態に入った段階でいきなり保温するのは、メダカたちにストレスを与えかねません。なので、メダカが冬眠する前に防寒対策を終わらせるのがベストです。
でも、うっかりしていたという人もいるかと思います。もし適切なタイミングを逃してしまったのであれば、水温が急激に変化しないよう注意しながら、慎重に防寒対策を進めてくださいね。
屋外のビオトープでメダカを無事に越冬させる方法
ビオトープを最初から外置きするつもりでしたら、深さのある発泡スチロール製の容器がベストです。
発泡スチロールは保温効果が高いですし、軽くて移動しやすい上に値段も安いため、メダカの屋外飼育に最適ですよ。
おすすめの発泡スチロール製ビオトープ容器はこちら。サイズはS・M・Lの3種類ありますが、屋外飼育の場合はMかLくらいの大きさが必要です。
⇒メダカ元気 快適繁殖ケース(Mサイズ)
⇒メダカ元気 快適繁殖ケース(Lサイズ)
ガラス水槽や陶器製のビオトープ鉢は保温シートやプチプチなどの梱包材で周りを巻いてあげましょう。これだけでも全然違ってきます。
ビオトープの防寒対策でよく使われているアルミ製保温シート!夏場は水温上昇を抑制し、冬場はしっかり保温してくれる優れものです。
⇒断熱クン
すだれを屋根代わりに使ったり、ビニールでビオトープの側面だけ囲んだりして、風や雪をよけるのも効果的です。ただし、温室みたいにビオトープ全体をビニールで覆うのは、天気の良い日に水温が上がりすぎる可能性があるので、あまりおすすめできません。
また、寒さに強い水草をたくさん入れておくと、天敵から身を守るための隠れ家になり、メダカたちが安心して冬眠できます。日本自生のアナカリスは冬も丈夫で、比較的入手しやすい水草です。ぜひメダカ鉢に投入してあげてくださいね。
こちらの記事では、冬に強いビオトープ向けの水草をご紹介しています。
⇒越冬対策!寒くても枯れないビオトープ向けの水草をピックアップ♪
メダカの越冬中に注意しなくてはいけないこと
冬眠中のメダカは餌を食べません。体力を使わないように、水底でじーっとしているため、餌が不要なのです。
天気が良い日は水面に上がってきて、泳ぎ回っている場合があるので、餌をあげたくなるかもしれませんが、その衝動は抑えてください。
メダカはビオトープ内の微生物を食べてエネルギー補給しますから、余分な餌を与える必要はないのです。残った餌が水質悪化を招き、逆にメダカを弱らせてしまうため、越冬中は餌を与えないようにしましょう。
そして、水換えも必要ありません。水位が下がった時に少しずつ水を足してあげる程度で十分です。水換えによる水質と水温の変化で、メダカたちがストレスを感じてしまいます。
寒い時期の屋外ビオトープはあまり世話をしないことがポイントですよ。
まとめ
屋外でメダカの冬越しをさせる場合、餌やりや水換えは不要ですが、防寒対策だけは必ず行うようにしてください。
暖かい室内で育ったメダカよりも、屋外で厳しい寒さを乗り越えたメダカの方が丈夫で長生きするそうです。発色や繁殖力にも差が出てくるのだとか。
四季を味わえるビオトープは、メダカにとって良い飼育環境なのかもしれませんね。