二十四節気の「啓蟄」とは、冬ごもりをしていた虫たちが土の中から出てくる時期を指す言葉で、暦上では寒さが緩む3月5日頃であることが多いようです。

 

私はこの「啓蟄」という文字を見ると、いつも憂鬱になってしまいます。暖かい春は大好きなんですが、虫がものすごく苦手だからです。

 

虫たちが一斉に地中から這い出てくるなんて、想像しただけでもゾーッとします。虫好きの人たち、本当にごめんなさい。子供の頃は平気だったんですけどね。

 

活発化した虫たちは洗濯物にも容赦ありません。

 

私は毎年この季節になると、洗濯物にくっついた虫と格闘しています。暖かい春の日差しで乾かしたくて、どうしても外干しがやめられないのです。

 

しかし、私のような外干し派でも安心してください。少し工夫するだけで、不快な害虫が洗濯物に寄り付かなくなる方法を見つけましたよ♪

 

外干しした洗濯物に謎の白い卵が!

 

虫にまつわる私自身の恐怖体験をお伝えしましょう。気持ち悪いと感じるかもしれないので、虫が苦手な方は読み飛ばしてくださいね。

 

以前、風呂上がりにバスタオルを使おうとした時、白くて小さい粒が生地に付着していたのです。白い粒は1個だけじゃなくて、10個くらいがぴったりくっついていました。よーく見てみると、それぞれの中に黒い点のようなものが浮き上がっています。

 

うわ、気持ち悪ぅー!何かの卵?黒い点はもしかして目?孵化しかけているってこと?うぎゃーあああ!

 

その時の光景は一生忘れられないですね。今も思い出すだけで、鳥肌が立ってしまいます。卵に全然気づかなくて、そのまま収納してしまったのも最悪です!

 

調べてみたところ、これらの白い粒々はカメムシの卵でした。私が目撃したのは白ですが、カメムシの種類によって、緑や茶色など様々な色の卵があるようです。

 

カメムシは5~8月が産卵期で、わずか7~10日程度で孵化するのだとか。ただ、タンスや押入れの中で孵化したとしても、生き延びることは難しいそうです。まぁ、たくさんの死骸が見つかるのも嫌ですが。

 

カメムシの卵を発見したら、布地に付着している時は粘着テープでくっつけて剥がしましょう。窓や網戸に付着している場合は定規やヘラで削り取ってくださいね。

 

手軽に実践できるベランダの虫除け対策をご紹介♪

 

虫除けしたい時にパッと思い浮かぶのは、市販の忌避剤を撒き散らす方法ではないでしょうか?手っ取り早いし、それなりの効果も期待できるとは思いますが、洗濯物を干す場所にスプレーしまくるのはやっぱり抵抗があります。洗ったばかりの衣類に虫除け成分を付着させたくありませんからね。

 

そこで、おすすめなのが次の2つの方法です。どちらも簡単で安全な虫除け対策なので、ぜひ試してみてください。

 

①木酢液で虫除けする。

 

木酢液とは、木炭を作る際に生じる水蒸気を冷やして液体にしたもので、お酢みたいな酸っぱい匂いがします。木材が焼けたような匂いと表現する人もいますね。

 

木酢液は蜂やカメムシなどの虫除けに効果絶大なんですよ。

 

使い方は簡単!木酢液を水で希釈し、側面に直径1~2cm程度の穴をあけたペットボトルに入れてベランダに設置するだけ。水と木酢液は1:1の割合で薄めるのが基本ですが、商品パッケージの説明書きをよく読んで、それぞれの量を調整してみてください。

 

②ハッカ油で虫除けする。

 

木酢液の匂いがどうしても苦手な人はハッカ油で虫除けしましょう。ハッカ油も天然由来成分ですから、安心してお使いいただけます。

 

虫除け対策としての使い方は「洗濯機に投入する」か「スプレーを吹きかける」かのどちらかです。

 

洗濯機使用中、最後のすすぎ時に一時停止して、洗濯槽にハッカ油を1~2滴入れます。ほんの数滴でも結構ミントの香りがするので、大量に使う必要はありません。ハッカ油を投入する場合は、最大限の虫除け効果を得るために、なるべく無香料の柔軟剤を選ぶ方がいいでしょう。

 

※洗濯機にハッカ油を入れた時は、乾燥機を使わないこと!ハッカ油はオイルなので、発

火する危険性があります。

 

ハッカ油スプレーを作って、洗濯物に直接シュッと吹きかけるのもおすすめです。ハッカ油の効能やスプレーの作り方については、以下の記事で詳しく説明していますよ♪
殺虫剤不要の虫除け対策!ハッカ油でゴキブリがいなくなるってホント?
掃除や洗濯にも使える!ハッカ油を日常生活で徹底的に活用する方法

 

洗濯物を虫から守るためのポイント

 

虫たちの行動を知ることで、洗濯物の被害をある程度は防げます。次に挙げる虫除けのポイントをぜひ覚えておいてくださいね。

 

■柔軟剤を無香料や微香料にする。

 

虫は甘~い匂いが大好きです。花やフルーツの香りがする柔軟剤は部屋干し用に使い、外干しでは無香料や微香料のタイプを選びましょう。

 

■白い服は外側から見えないように干す。

 

虫はジメジメして暗い空間にいるイメージですが、意外と白くて明るい物や場所も好むらしいのです。そのため、白いシャツやタオルには要注意!外干し時はなるべく内側に隠すなどして、虫たちから見えにくいように工夫しましょう。

 

■洗濯物は明るい時間に取り込む。

 

虫は暗くなっても活発に行動しますが、先ほどお伝えした通り、明るい場所が好きなので、光に集まってくるのです。部屋から電気の光が漏れていると、窓周辺に虫が近寄ってきて大変!そんな時に洗濯物を外干ししていたら、間違いなく虫の餌食になってしまいます。洗濯物は夕方になる前に取り込んでくださいね。

 

まとめ

 

外干し中の洗濯物に虫を寄せ付けないためには、木酢液かハッカ油を使いましょう。両方とも効果的ですが、どちらかというと、私はハッカ油をおすすめします。

 

ハッカ油は室内の虫除けにもガンガン使えるからです。特にゴキブリの撃退には欠かせません。

 

正しく使用すれば、ハッカ油は強力な虫除けパワーを発揮してくれますから、ぜひあなたも試してみてください。