あなたは“洗濯物を夜干ししてはいけない”と、どこかで耳にしたことはないですか?特に年配の方は夜干しを嫌がる傾向にあります。そうはいっても、効率良く家事をこなすため、やむを得ずに夜干しする場合もあるでしょう。

 

ただ、こんなに周囲からダメダメいわれると、なぜ夜干しが良くないのか気になってしまいます。今回の記事では、夜干しにまつわる言い伝えについて、単なる迷信なのかどうかを調べてみました。

 

洗濯物の夜干しは縁起が悪いってホント?

 

洗濯物を夜中に干すと、いったいどうなるのでしょうか?何か悪いことや怖いことが起きるのでしょうか?

 

しかし、いくらネットで検索しても、夜干しが原因で災難に見舞われたっぽい人は見つかりませんでした。

 

昔は「亡くなった人の衣類は夜に干す」という風習があったので、夜干しは縁起が悪い行為だと伝えられてきたようです。それがそのまま定着してしまったんですね。

 

夜干しは風水的にも良くないとされています。夜に洗濯物を干すと、衣類が邪気を吸収するんですって。

 

とはいえ、洗濯物を夜に干すのは、それなりの事情があると思います。忙しい現代では、夜干し派の人も一定数いるため、このような言い伝えはあまり気にする必要はないでしょう。

 

夜干しが心に引っかかるようなら、朝や昼間に干せばいいだけですし、大切なのは“自分がどうしたいか”だと思います。あなたの気分が軽くなる方を選択してください。

 

夜干しのメリットとデメリット

 

良からぬ行為とされている夜干しですが、メリットだってたくさんありますよ。それらをチェックしていくと、夜干しを選ぶ人の気持ちも分かってもらえると思います。

 

【洗濯物を夜干しするメリット】

 

①洗濯物の日焼けや色落ちを防げる。

洗濯物を天日干しするのも、服の日焼けや色落ちの原因になるので、注意しなくてはなりません。夜干しは紫外線による衣類へのダメージを防ぐことができるのです。

 

②ほこりや排気ガス等で洗濯物が汚れにくい。

交通量の多い道路や人の多い賑やかな場所が家の近くにあると、昼間は大気中にほこりや排気ガスなどが漂っているため、洗濯物にそれらの汚れが付着してしまいます。このような住居環境であれば、夜干しの方が無難かもしれません。

 

③汚れを落としやすい。

長時間放置することで、取れにくくなる汚れも結構多いです。しかし、帰宅後すぐに洗濯すれば、頑固な汚れも落としやすくなるでしょう。

 

④風呂の残り湯で節水できる。

翌日まで放置した風呂の残り湯には、入浴直後と比べて、菌が1000倍以上も繁殖しているそうです。残り湯を利用するのであれば、入浴したばかりのお湯の方が安全・安心ですし、まだ水温が高いので、汚れがよく落ちますよ。

 

⑤洗濯時の電気代が安くなる。

契約中のサービス内容によりますが、夜間は電気代が安くなる場合もあるのだとか。ぜひご家庭の電気料金プランを確認してみてくださいね。

 

⑥花粉が付着しにくい。

夜間は花粉の飛散量が昼間より少ないため、その時期だけは洗濯物を夜干しか室内干しにした方がいいと思います。

 

【洗濯物を夜干しするデメリット】

 

①虫が寄り付きやすい。

夜間も虫は活発に動き回っています。部屋の灯りに集まる虫たちが洗濯物にくっついている様子を、あなたも容易に想像できるでしょう。夜干しの際は必ず虫対策を行ってくださいね。やり方はこちらの記事でご紹介しています。
ベランダの洗濯物に虫を寄せ付けない効果抜群の方法とは?

 

②騒音トラブルに発展する可能性がある。

洗濯機の音は思っている以上に大きいです。私が住んでいる集合住宅でも、過去に騒音トラブルがありました。静音タイプの洗濯機も販売されていますが、それでも夜の静寂を完全に保つことはできません。洗濯機には防振ゴムを取り付け、あまり遅い時間は使用しない方がいいでしょう。

 

③天候の急変に対応できない。

夜中はぐっすり眠っているので、急に雨が降ってきても、おそらく洗濯物を即座に取り込むのは難しいと思います。

 

④生乾きになりやすい。

季節によりますが、気温が低く太陽光も当たらない夜は、やはり洗濯物が乾きにくいです。夜露で湿っぽくなってしまうのもデメリットですね。

 

⑤泥棒に狙われやすい。

夜干しは防犯上の問題があります。泥棒は夜に洗濯物を出しっぱなしにしている家に目をつけるのだそうです。庭やベランダの防犯対策も必ず行いましょう。

 

どうしても夜に洗濯しなくてはならない時の対処法

 

■扇風機やサーキュレーターで乾かす。

 

夜に洗濯するのはいいと思いますが、なるべく室内干しをおすすめします。扇風機やサーキュレーターを活用すれば、意外と早く乾かせますよ。扇風機とサーキュレーターの違いについては、こちらの記事をご覧ください。
扇風機とサーキュレーターの違いを誤解していたかも!

 

■洗濯物カバーをかけて干す。

 

夜に外干しするのであれば、洗濯物カバーを利用しましょう。花粉をガードしてくれるタイプが人気のようです。外干し時の花粉対策は次の記事でご紹介しています。興味のある方はぜひ読んでみてくださいね。
外干し派必見!洗濯物に花粉を付着させない最も効果的な対策とは?

 

まとめ

 

洗濯物を夜干すのは縁起が悪いという言い伝えは、あまり気にしなくてもいいでしょう。私自身は今後も夜干しを続けていくつもりです。

 

それよりも、夜中の騒音を気にした方がいいかもしれません。こういうちょっとしたことが大きなトラブルに発展してしまうからです。

 

夜干しに悩むのであれば、コインランドリーへ直行するのが一番いい方法だと思いますよ。24時間いつでも利用できるお店が増えていますし、洗濯から乾燥まで全部終わらせられるので、あなたも足を運んでみてはいかがでしょうか?