エアコンの自動掃除機能でどのくらい汚れが取れるのか?

掃除機能付きエアコンについて、多くの方が購入前に「実際にどの程度の汚れまで取れるのかな?」とか「自分で掃除しなくてもいいのかな?」などと疑問や不安を抱えていらっしゃると思います。

 

我が家も念願の掃除機能付きエアコンを購入しました。

 

今まで使っていたエアコンが急に故障してしまい、あまりよく調べずに“お掃除不要”とか“お手入れラクラク”といった魅惑のフレーズに惹かれて、掃除機能付きエアコンを買ったのです。

 

この記事では、掃除機能付きエアコンの実際の汚れの取れ方、メリットやデメリットなどを購入者目線で綴っていきたいと思います。

 

掃除機能付きエアコンは自分で掃除しなくても大丈夫?

 

掃除機能付きエアコンは“お掃除不要”と宣伝されている場合があります。そんな甘いフレーズを見たら、誰だってこんな風に期待するのではないでしょうか?

 

あの面倒なエアコン掃除を自分でしなくていいんだ。

 

残念ながら、これは誤解なんですねー。私も少しガッカリしてしまいました。エアコン掃除はすごく苦手なので。

 

掃除機能付きエアコンも定期的にお手入れする必要があります。

 

基本的に、掃除機能が取り除いてくれるのは、フィルターのホコリだけなんです。油やタバコのヤニなど、粘着性がある汚れは取れません。内部のカビを除去することもできません。

 

カビの温床になりやすいとされる熱交換器を自動クリーニングしてくれる機種もありますが、やはり完全にカビを防ぐことはできません。

 

※熱交換器とは、エアコン内部に取り込んだ空気の温度を調節する部品のことです。フィルターを外すと薄い金属が並んでいる部分がありますよね?ちょっと力を入れると、すぐにグニャッと曲がってしまうあの部分が熱交換器。非常に重要な部品なので、自分で掃除するのはあまりおすすめしません。

 

掃除機能付きエアコンもこんな感じでランク分けされています。

 

下位モデル→フィルターのみの掃除
中位モデル→フィルターの掃除と熱交換器の除菌機能付き
上位モデル→フィルターと熱交換器のクリーニング機能付き

 

最高ランクの熱交換器クリーニング付きエアコンでも、カビの発生を完全に抑えることはできないので、どうしてもお手入れは必要になります。

 

我が家のエアコンは熱交換器を除菌してくれる中位モデルです。上位モデルは予算オーバーで手が出ませんでした。使ってみた感想は後ほどお伝えしますね。

 

掃除機能付きエアコンのメリットとデメリット

 

私自身はよく調べずに勢いで買ってしまったので、今となっては後の祭りなんですが、掃除機能付きエアコンのメリットとデメリットをまとめてみました。

 

■メリット

 

①高い場所で作業できない人に向いている。

 

エアコンの掃除は高い場所で作業しなくてはならないので、お年寄りや身体の不自由な方などにとっては、便利な機能だといえるでしょう。

 

②クリーニングの頻度を減らせる。

 

フィルター掃除は自分で定期的にしなくてはなりませんが、業者に依頼するクリーニングは通常タイプのエアコンより回数を減らすことができます。

 

プロによる本格的なクリーニングは掃除機能なしだと1年に1回、掃除機能付きは2年に1回程度が目安となります。

 

デメリットの箇所でも触れていますが、掃除機能付きモデルのクリーニング費用は通常モデルより高いです。しかし、エアコンの使い方や業者に依頼する回数によっては、コスパ的にあまり差がなくなるかもしれません。

 

■デメリット

 

①自分でメンテナンスしにくい。

 

掃除機能付きエアコンは従来の機種より構造が複雑で、高性能な部品が使われているため、自分では細部まで掃除しにくいそうです。素人が下手にエアコン内部を触ると、故障する可能性もあるので、フィルターのほこり取りなど簡単な掃除以外はプロに頼んだ方が無難でしょう。

 

②業者に依頼する場合のクリーニング費用が高い。

 

構造が複雑な掃除機能付きエアコンはプロでも分解や掃除に通常の倍以上もの時間がかかるそうです。支払う費用も掃除機能なしのエアコンに比べて、8千円から1万円程度高くなってしまいます。

 

③価格が高い。

 

普通のエアコンより高機能で部品数が多いため、本体価格は当然ながら高くなります。自動掃除機能は価格に見合うだけの効果がないから、あまりおすすめしないという業者さんのリアルな声もあるので、購入の際はじっくり検討した方がいいでしょう。

 

掃除機能付きエアコンを実際に使ってみた感想

 

我が家のエアコンはフィルター掃除だけでなく、熱交換器の除菌もしてくれるタイプです。フィルターのほこりをダストボックスに集める方式なので、自分で定期的にほこりを取り除かなくてはなりません。

 

取扱説明書には『環境条件や使用状況にもよりますが、1年に1回はダストボックスのお手入れをしてください』と記載されていました。

 

私はそれを真に受けちゃったんですねー。

 

本当に10ヵ月くらい放置してお手入れしたら、ホコリまみれで大変なことになっていました。もっとこまめに掃除しなくてはと猛反省です。

 

掃除機能付きエアコンだからと油断せずに、最初は通常モデルと同じようにお手入れし、何となく感覚がつかめてきたら、掃除の回数を調整する方がいいかなと思います。

 

また、熱交換器を加熱除菌してカビを抑制するという機能ですが、通常モデルより若干効果があるかなーと感じる程度で、内部のカビを完全に防ぐことはできませんでした。

 

購入後1年くらいで、やっぱりカビが発生しているなとガックリ。

 

なので、プロのお掃除業者さんがおっしゃるように、自動掃除機能にあまり期待しすぎない方がいいかもです。

 

それから、音が大きいという声もあるようですが、私は夜だと少し気になる程度で、うるさいとまでは感じませんでした。音の大きさは機種により異なるので、事前に確認する重要なポイントだと思います。

 

まとめ

 

掃除機能付きエアコンは多少お手入れ頻度が減る程度で、通常モデルと大きな差はないと感じています。完全に“お掃除不要”というような夢のエアコンはありませんねー。

 

高いお金を出して上位機種を購入しても、取ってくれるのはフィルターのほこりだけで、

カビの発生も完全には防げないとなれば、次は通常モデルでもいいかなと思いました。

 

この記事と私の経験がエアコンの買い換えを検討しているあなたのお役に立てれば幸いです。