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エアコン掃除の際に、洗浄スプレーを使えば、自分でもラクに汚れが落とせるかなと考えたことはありませんか?何となくエアコン洗浄スプレーって、シューッと吹きかけるだけで、奥までピカピカにしてくれそうなイメージですよね?
でも、誤った使い方をしてしまうと、様々なトラブルを引き起こす可能性があるのです。
今回の記事では、エアコン洗浄スプレーに関する問題点や注意点をまとめてみました。
スプレーで簡単にエアコン掃除ができるのか?
そもそも、洗浄スプレーでエアコン掃除を簡単に行うことができるのでしょうか?結論からいうと、エアコン洗浄スプレーの取り扱いは簡単ではありません。むしろ、とーっても面倒くさい!理由は次の2つです。
①下準備に時間がかかる。
エアコン内部には、洗浄液を絶対にかけてはならない箇所があります。なので、その周辺を慎重に丁寧に養生しなくてはなりません。こういった作業は予想以上に時間がかかりますから、下準備だけで疲れてしまいそうです。
②汚れを十分に落としきれない場合がある。
エアコン掃除の重要なポイントは水量と水圧です。専門業者が使用するのは、水量も水圧も十分な高圧洗浄機なので、エアコン内部の汚れをピカピカに落とせるのですが、市販の洗浄スプレーだとそうはいきません。
汚れ具合にもよりますが、エアコン洗浄スプレーだと、水量も水圧も足りない場合が結構あるので、汚れを完全に落とすことは難しいでしょう。
簡単に扱えそうなイメージですが、実際は手間暇かかるのに、汚れを落としきれない可能性もあり、個人的にはあまり使いたくないなーという感じです。
エアコン洗浄スプレーが故障や火災の原因になるってホント?
洗浄スプレーは扱い方を間違えると、故障や火災を引き起こしてしまう可能性があります。故障もダメージが大きいですが、火災は取り返しのつかないことになるので、十分に気をつけなくてはいけません。
中には、説明書通り正しい手順で作業したのに、火災が発生してしまったというケースもあるとか。これは本当に恐いと思います。
エアコンによる火災の多くはトラッキング現象が原因だそうです。スプレーで液体を吹きかけるわけですから、普通に考えても危ない気がしますよね。
※トラッキング現象とは、電極間にほこりがたまった状態で、そこに湿気が加わると、電気の通り道が形成されて、漏電や異常発熱を引き起こし、やがて発火につながるという現象のことです。
また、スプレーの洗浄液がエアコン内部で固まってしまい、故障につながるという場合もあります。故障してしまうと、クリーニング業者に払う金額より高い修理費用がかかるかもしれません。
特に、高性能の部品が多い掃除機能付きエアコンはハイリスクなので、洗浄スプレーの使用はおすすめできません。修理費用が通常より高くなるはずですから、きっとショックで立ち直れなくなると思います。
エアコン洗浄スプレーのトラブルを回避するには?
リスクを知った上で、それでもやっぱり使いたいという人は、次の3つの注意点を参考にしてください。あくまでも自己責任でお願いします。
①洗浄部分以外は隙間なく完全に養生する。
スプレーを使う前は、とにかく慎重にビニール等でしっかり養生してください。先ほど、正しい手順で作業したのに、火災が発生してしまったケースもあるとお伝えしましたが、おそらく養生が不十分だったのではないかと思われます。トラブルを回避するためにも、下準備は時間をかけて丁寧に行いましょう。
②電気部品に洗浄液をかけない。
エアコン内部の電気部品に誤ってスプレーをかけてしまうと、腐食したりショートしたりして、故障や火災が発生する原因となります。スプレーした直後ではなく、しばらく時間が経ってから、こういったトラブルが起こる場合もあるので、十分に気をつけてくださいね。
③洗浄スプレーの種類を確認する。
エアコン洗浄スプレーは洗浄部分により種類がそれぞれ異なります。フィルター用・冷却フィン用・送風ファン用などと用途が分かれているので、どの部品用のスプレーかをしっかり確認しながら使いましょう。
まとめ
調べれば調べるほど、エアコン洗浄スプレーはメリットよりデメリットの方が多い気がします。
注意しなくちゃいけないことが結構あって、神経を使いそうですし。私はこの掃除が面倒という点が一番引っかかりますねー。
それに、洗浄成分がエアコン内部に残ってしまうと、カビが発生しやすくなるので、掃除直後はキレイになっても、長い目で見たらエアコンにダメージを与えているだけなのかもと疑問に思います。
NITE(ナイト)でも、エアコンの内部洗浄は正しい知識を持った専門業者に依頼するよう注意を呼びかけているので、不安なら必要経費と割り切ってプロにお任せしましょう。