アロマオイルの中には、虫が嫌がる成分を含んでいる種類があります。そのため、アロマで虫除けスプレーを自作できるのですが、使う種類によっては、虫が寄ってくる可能性があるそうです。
注意しなきゃいけないのは、香水や柔軟剤などのいい匂いが大好きな蜂ですねー。アロマも甘くていい匂いの種類がたくさんありますから、選ぶ際は注意が必要です。
今回の記事では、蜂やゴキブリなどの虫別に忌避作用のあるアロマをご紹介します。虫嫌いの方はぜひ参考になさってください。
虫除けアロマが虫を引き寄せるってホント？
アロマオイルに虫除け効果があるのは事実ですが、蚊を忌避できる精油が蜂にも同じように効くとは限りません。虫によって、効果のあるアロマオイルは違うのです。
例えば、レモングラスに含まれているシトラールは、蚊やブユには効果抜群ですが、蜂の大好きな成分でもあるため、外でこの香りを撒き散らすのは危険だといえます。
虫除け目的でアロマを選ぶ場合は、一種類だけを使うよりも、複数の精油を組み合わせた方がいいでしょう。そうすることで、様々な虫に対応できますよ。
虫除け効果があるアロマオイルの成分について
では、アロマオイルに含まれている虫除け成分を確認していきましょう。本当はもっとたくさんありますが、ここでは押さえておきたい主な成分だけをご紹介しますね。
■シトロネロール
バラのような甘い香りがします。蚊に効果がありますが、蜂を引き寄せる可能性が高い成分です。
■シトロネラール
虫が嫌う成分の中で一番効果が高いとされていますが、皮膚への刺激が強いので、肌に直接つけないようにしてください。
■シトラール
レモンの香りがする成分です。蚊に効果がありますが、蜂にとっては大好きな匂いですから、注意した方がいいでしょう。
■ゲラニオール
シトロネロールと同じでバラの香りがします。蚊を遠ざけてくれますが、蜂は近寄ってくる可能性があるため、屋外では使わない方がいい成分です。
■カンファー
アブ・ブユ・ゴキブリが嫌う成分ですが、皮膚への刺激が強いのと、赤ちゃんや妊婦さんには害を及ぼす危険性があるので、該当する人は使用しないでください。
■酢酸ゲラニル
蚊やブユに効果がありますが、蜂を引き寄せる可能性が高い成分です。
■メントール
蚊・ブユ・蜂・ゴキブリなど多くの虫を忌避してくれる万能成分ですが、皮膚への刺激が強いため、肌に直接つけないようにしましょう。
■オイゲノール
ゴキブリ対策に効果的な成分です。ただし、皮膚への刺激性があるので、使い方に注意してください。
蚊を寄せ付けないアロマオイルは？
蚊に有効な成分は、シトロネロール・シトロネラール・シトラール・ゲラニオール・酢酸ゲラニル・メントールであり、これらを含んでいる精油は次の通りです。
レモングラス
シトロネラ
ゼラニウム
ユーカリレモン
ハッカ
ペパーミント
ただし、レモングラス・シトロネラ・ゼラニウムは蜂を引き寄せる可能性が結構高いため、室内で使うようにしてください。
ユーカリレモンも蜂の好きなシトロネロールが5％程度含まれており、少し注意が必要かもしれません。蜂が嫌いなアロマとの併用をおすすめします。
蜂を寄せ付けないアロマオイルは？
蜂が嫌う成分は次のようなメントール系です。ちなみに、持続性はペパーミントよりハッカの方が高いそうですよ。
ハッカ
ペパーミント
蜂を殺すわけではなく、あくまでも遠ざけるだけではありますが、アウトドアを楽しむ時は常備しておきたいアロマですね。
ゴキブリを寄せ付けないアロマオイルは？
ゴキブリに効果的な成分は、カンファー・メントール・オイゲノールです。ゴキちゃんはクセのある香りが苦手なのかもと思いました。
ラベンダー
ハッカ
ペパーミント
クローブ
シナモンリーフ
ローズマリーカンファー
これらの中でイチオシなのはクローブですよ。クローブはゴキブリが大嫌いなオイゲノールを85％も含有しているからです。
ただ、頭のいいゴキブリは香りに慣れてしまう可能性もあります。なので、同じアロマばかりを使わずに、いろんな種類で撃退した方がいいかもしれません。
まとめ
蚊にも蜂にもゴキブリにも効くハッカとペパーミントは、虫の季節に欠かせないアロマといえるでしょう。
ハッカは「ハッカ油」と「ハッカ精油」の2種類に分けられますが、ハッカ油は医薬品扱い、アロマテラピーなどで使われるハッカ精油は雑貨扱いという違いがあります。また、医薬品扱いのハッカ油はハッカ精油よりメントールの量が多いようです。
ハッカ油はドラッグストアで安く手に入りますし、虫除け効果も高いのならば、使わない手はないなと思いました。
最後に念押しですが、アロマの中には、皮膚への刺激が強い精油とか、妊婦さんや持病のある人は避けた方がいい種類などもあります。ご使用前に必ずパッチテストやかかりつけ医に相談してくださいね。
