以前、雷が原因でスカパーのチューナーが壊れたことがありました。遠くに稲妻が見えて、ドカーンと大きな音がして、どこかで落雷したのかなーと他人事みたいに思っていたら、急にチューナーだけが使えなくなったのです。雷で家電が壊れたのは初めてで、結構ショックを受けてしまいました。
でも、雷の直後に家電のコンセントを全部抜いて回るのって、実際にはちょっと難しくないですか？
コンセントを抜くのが落雷対策でベストなのは分かっていますが、いざという時に慌てないように、優先順位を決めておきたいと思うのです。
そこで、雷に強い家電と弱い家電を調べてみました。家電が壊れるのは、本当にあっという間です。落雷被害を最小限に抑えるために、対処する家電の優先順位を決めておきましょう。
雷で家電が壊れるのはなぜ？
チューナー破損事件の時、どうして近くで落雷したわけでもないのに、家電が壊れちゃったんだろうと不思議に思いました。当時の感覚では、そんなに近距離じゃなかったはずです。なので、完全に油断していたんですねー。
しかし、落雷の瞬間に高電圧が発生し、過剰な電流が電線や電話線などを通って、半径数キロもの広範囲に流れるため、遠くの空に異変を感じた場合でも、すぐに対策が必要だそうです。
なお、雷の高電圧で発生する過電流のことを“雷サージ”といいます。雷サージの流入で家電製品が故障してしまうのです。
少しでも空が光ったり、ゴロゴロ音が聞こえたりしたら、早めに対処してくださいね。
雷が鳴った時に最優先で守るべき家電は？
では、落雷被害を受けやすい家電と受けにくい家電をチェックしていきましょう。ただし、落雷に強い家電であっても、なるべく対策することをおすすめします。コンセントを抜き差ししにくい家電は、雷ガード付きの電源タップを使うなどで対処してください。
テレビ・レコーダー・チューナー・エアコン・電子レンジなどは落雷被害を受けやすい家電です。可能な限りケーブルやコンセントを外しましょう。
パソコンも非常に壊れやすい家電です。重要なデータをたくさん保存しているはずなので、テレビやエアコンよりも先に落雷対策をした方がいいと思います。作業中であれば、コンセントを抜く前にデータの保存を忘れずに！
それから、スマホの充電もストップしてくださいね。充電中に雷の影響を受ける可能性があります。
逆に、扇風機・照明器具・ドライヤーなど、比較的単純な構造の家電製品は雷の影響を受けにくいようです。
洗濯機や冷蔵庫などの大型家電も落雷被害は少ないみたいですが、高額商品のため、あまり油断はできません。なるべくコンセントを抜いた方がいいでしょう。ただ、冷蔵庫は中の食品が傷んでしまうので、私はいつも抜いていません。冷蔵庫はご自身の判断で対処してください。
これまでの内容をまとめますと、落雷対策における家電の優先順位は次の通りです。高額かどうかだけでなく、その商品の重要度が高いかどうかで優先順位を決めています。
①スマホ＆パソコン
②エアコン
③テレビ
④レコーダー
⑤チューナー
⑥電子レンジ
⑦洗濯機
⑧冷蔵庫
テレビやチューナーが壊れても、見たい映像はネットで見られますが、スマホやパソコンの破損はダメージがあまりにも大きいです。そのため、最優先で守るべき家電となりました。
また、猛暑や極寒の季節に耐えられそうにないので、私はエアコンも優先的に対処します。エアコンがなければ、ここ最近の異常気象で命が脅かされるかもしれません。
雷で家電が故障した場合に保険は適用されるのか？
雷で家電が壊れたというだけでも、普通にショックだと思いますが、一度に多くの家電が故障してしまったら、家計への影響にダブルショックですよね。家電が落雷被害を受けた場合、保険は使えるのでしょうか？
落雷で破損した家電への適用は、ご加入中の火災保険が“家財への補償”も含まれているかどうかによります。
火災保険は火災だけでなく、落雷や台風などの自然災害に対しても有効ですが、補償の対象が建物だけか、家財だけか、あるいは建物と家財の両方かによって、適用範囲が違ってくるのです。
ぜひ火災保険の契約内容を確認してみてください。
名称で誤解しがちですけれども、火災保険は事実上「災害保険」です。今は本当に予想外の災害が起こる時代ですから、火災保険を見直すタイミングなのかもしれないなと思いました。
まとめ
家電の落雷対策は電源スイッチを切るだけでは意味がありません。また、ブレーカーを落としても、雷サージの侵入は防げないとのこと。
やはりコンセントを抜くのが、雷サージを遮断する最も確実な方法ですね。
コンセントを抜く時は感電しないようにゴム手袋をしましょう。必ず「スイッチを切る→ゴム手袋をはめる→コンセントを抜く」の3ステップで落雷対策を行ってください。
