断捨離の落とし穴!部屋が片付いても家族間でトラブルが多発する理由

断捨離に家族が全然協力してくれなくて、すぐ喧嘩になってしまうとか、部屋はきちんと整理整頓されており、掃除もバッチリなのに、なぜか家族同士のトラブルが絶えないとか、こんな風に断捨離を始めてから、家族仲がうまくいかなくなってしまったという人は意外と多いみたいですね。

 

やましたひでこ先生がテレビ番組「今でしょ!講座」で話していましたが、断捨離は単なる片付けとは違うのだそうです。家族間のトラブルが多発するのは、断捨離の意味を誤解していることが原因かもしれません。

 

今回の記事では、家族と上手に向き合いながら、断捨離を進めていくコツをお伝えしますね。ぜひご一読くださいませ♪

 

片付けと断捨離の違いについて

 

断捨離とはヨガの思想から生まれた言葉であり、それぞれの文字には次のような意味が込められています。

 

断→不要な物を断つ。
捨→不要な物を捨てる。
離→不要な物から離れる。

 

つまり、断捨離とは「物への執着を手放すことにより、身軽で快適な生活と人生を手に入れようとする思想」なのです。

 

一方、片付けの意味を辞書で調べてみると「物を適当な場所にきちんと入れ納めること」や「乱雑に置かれている物をまとめ整理すること」だとありました。

 

ここまでの内容で、ニュアンスの違いが少しは伝わったかなと思いますが、やましたひでこ先生はもっと分かりやすく「断捨離は居心地の良い空間を作っていくことであり、片付けを目的にしているわけではない」と説明なさっています。

 

断捨離の成功は“物が少ないかどうかではなく、居心地が良いかどうか”がポイントになるのです。

 

物が多くても居心地が良ければ、断捨離的にはオッケーで、単純に物をじゃんじゃん捨てればいいのではありません。

 

ただし、それらの物が本当に必要かどうかは見極める必要があります。不要な物が多すぎると、人生を損なってしまうのも事実なので。

 

不要な物を手放し、心地良い物に入れ替えていく。

 

そのための手法が断捨離なのです。断捨離の意味をきちんと理解した上で行動すれば、家族間でトラブルが発生することはなくなるでしょう。

 

断捨離主婦が家族から孤立したのはなぜ?

 

先日、人気番組「今でしょ!講座」に断捨離を実践中の主婦が登場していました。小さい子供がいるにも関わらず、全然散らかっていないし、家の隅々まで片付いていて本当にビックリ!収納には分かりやすくラベルが貼られており、子供でも片付けやすいように工夫されています。しかし、断捨離すればするほど、家族から孤立してしまうという悩みを抱えていたのです。

 

ラベルだらけの部屋を見渡した後、やましたひでこ先生は「閉塞感がある」と相談者の主婦に告げていました。

 

そして、ラベルに対応した物だけを入れようとするのは疲れるし、このようなルールずくめの家は窮屈で落ち着かないから、居心地が悪くなってしまう。家族をコントロールするやり方はダメだとのアドバイス。

 

今回の主婦みたいな失敗はよくあるそうで、断捨離にはまった人が陥りやすいのだとか。断捨離は“居心地の良い空間を作るために行う”という基本的な考え方を忘れないでくださいね。

 

家族が断捨離に反対または非協力的な場合は?

 

自分がせっかくやる気を出して、部屋のあちこちを断捨離しようとしても、家族があまり協力してくれないとか、断捨離自体に反対されている場合はどう対処すればいいのでしょうか?

 

家族に反対されたり、協力してもらえなかったりすると、次第に自分のモチベーションが下がってきますよね。ついには「断捨離やーめた」という事態にもなりかねません。

 

でも、無理矢理に家族を巻き込むのは逆効果!先ほどもお伝えしましたが、家族をコントロールする方法はうまくいかないのです。

 

断捨離はあくまでも自分のために行うのであって、嫌がる家族を巻き込む必要はありません。ましてや“家族のためにやってあげる”という考え方では、より大きなトラブルを引き起こしてしまう可能性もあります。

 

共用スペースを断捨離する場合は、自分以外の物を勝手に捨てないようにしましょう。必ず持ち主に不要かどうかを確認してください。その際は「捨てていい?」ではなく「取っておく?」という訊き方にすること。

 

捨てるかどうかよりも、取っておくかどうかにフォーカスした方が“私はあなたの物を大切に扱っているよ”といったこちら側の気持ちが相手に伝わるからです。

 

言葉遣い一つで家族とのやり取りがスムーズになりますので、ぜひあなたも試してみてくださいね。

 

そんな風にマイペースで家を断捨離していくと、少しずつ居心地の良い空間が増えていきますから、家族も自然と協力してくれるようになるでしょう。家族というのは良くも悪くも影響し合うため、自分一人でせっせと断捨離を続けていれば、必ず何らかの変化が起きてきます。

 

なので、そもそも家族が断捨離に協力してくれないと悩む必要はないのです。自分ができることだけを地道に行ってください。

 

まとめ

 

断捨離は片付けを目的としているわけではなく、居心地の良い空間作りのために行います。つまり、好きな物に囲まれて、心地良く暮らしていれば、断捨離は必要ないのです。

 

今現在、あなたの家は居心地が良いですか?

 

もし答えがノーであれば、断捨離で不要な物をどんどん手放しましょう。すると、その空間に必要な物が流れ込んできますよ。

 

断捨離は住空間のみならず、人生もクリエイトしていく手法です。ぜひ自分自身のために実践してみてくださいね♪