マスクもひんやり!熱中症対策用の冷感スプレーを手作りしよう♪

熱中症対策用の冷感スプレーで「シャツクール」という商品をご存じですか?衣類に吹きかけると、ひんやり感を味わえる人気商品らしいのですが、表示されている成分を見ると、エタノール・l-メントール・香料のみなんですよね。

 

なので、自分で簡単に作れるかもと思い、冷感スプレーの作り方を調べてみました。手作りであれば、余計な香料が入っていないスプレーを好きなだけ作れると考えたのです。

 

今回の記事では、清涼感が強いタイプと弱いタイプの2パターンをご紹介します。用途や好みで使い分けてもいいですね。手作り冷感スプレーで暑い夏を乗り切りましょう!

 

冷感スプレーを作る時の材料や道具は?

 

手作り冷感スプレーは、主成分がメントールのハッカを使用します。この時にハッカ油を使うか、ハッカ結晶を使うかで、清涼感の強さが違ってくるんですよ。

 

ハッカ結晶は“ハッカ脳”や“メントールクリスタル”とも呼ばれており、ハッカ油より純度が高いため、清涼感をしっかり味わうことができます。

 

ただし、ハッカ結晶は気化しやすいので、きちんと密封し冷蔵庫で保管しなくてはなりません。また、入手しにくいというデメリットも。ハッカ結晶はドラッグストアを探し回るより、ネット通販で買った方が早いと思います。

 

なお、ハッカ油は常温保存可能ですが、自作スプレーはなるべく涼しい場所に保管して、1週間程度で使い切るようにしましょう。

 

冷感スプレー作りに必要な材料と道具は次の通りです。清涼感が強めか弱めかでエタノールの量も異なります。ハッカ結晶は固形ですから、エタノールでしっかり溶かさなくてはなりません。そのため、ハッカ油使用時よりエタノールが多くなってしまうのです。

 

【清涼感強めバージョン】

ハッカ結晶→0.5~1g
無水エタノール→10ml
精製水→40ml

 

【清涼感弱めバージョン】

ハッカ油→5~10滴
無水エタノール→5ml
精製水→45ml

 

それから、遮光性のあるスプレー容器を用意してください。ハッカ油で溶けるかもしれないので、ポリスチレン(PS)の容器は使用不可です。以下の素材であれば、安心して使えますよ。

 

ガラス
ポリプロピレン(PP)
ポリエチレン(PE)
ポリエチレンテレフタラート(PET)

 

超簡単!冷感スプレーの作り方

 

冷感スプレーの作り方はハッカ油もハッカ結晶も同じです。ハッカ結晶を使うと、最後の段階で液体が白く濁るかもしれません。しかし、少しずつ透明に戻りますから、そのまま使っていただいても大丈夫ですよー。

 

①ハッカ油またはハッカ結晶をスプレー容器に入れる。
②エタノールを加える。
③容器をよく振って混ぜ合わせる。
④精製水を加える。
⑤再びよく振って混ぜ合わせる。

 

ハッカ結晶は調子に乗ってたくさん使うと、香りや刺激が結構キツいみたいです。ハッカ油でも同じことがいえますが、様子を見ながら、徐々に量を調整してくださいね。

 

手作り冷感スプレーの使用頻度と持続時間は?

 

ハッカ入り冷感スプレーを吹きかけると、効果は約2~3時間続くそうです。もっと長持ちさせたいからって、一度にたくさんスプレーしないように!メントールは刺激のある成分なので、使いすぎは禁物ですよ。

 

冷感スプレーは少量を1日3~4回くらいのペースで、こまめにシュッシュッとスプレーし直した方が効果的です。

 

冷感スプレーをマスクに吹きかける場合は、ハッカのメントール成分が皮膚につかないように、必ずマスクの外側にスプレーしてください。目や鼻から遠いあごの部分がいいでしょう。使用量は1回1プッシュで十分です。

 

冷感スプレーが思わぬトラブルにつながる危険性も!

 

手作りだけでなく、市販の商品でも同じですが、冷感スプレーをマスクに吹きかける時、ついうっかり顔にかけてしまう人が多いみたいですね。

 

肌に冷感スプレーがかかるのを防ぐため、必ず風のない屋内でマスクを外してから、吹きかけるようにしましょう。

 

冷感スプレーが目に入ってしまうと、焼けるような痛みを感じるんだとか。想像しただけでも怖いですよね。もしそんな事態になった場合は、すぐに目を水で洗い流して、眼科医に診察してもらってください。

 

また、熱中症対策だからといって、冷感スプレーに頼りすぎるのはダメですよ。冷感スプレーで一時的にひんやりしても、体温はそう簡単に下がらないからです。

 

冷感スプレーは熱中症予防の補助的役割を担うだけなので、水分補給や塩分補給などの対策も忘れずに行ってくださいね。

 

まとめ

 

この前、ドラッグストアでハッカ油を買おうとした時に、スプレータイプの商品があったんです。こりゃあ便利だなと思い、パッケージを見たら、原液がそのままスプレーになっている商品だったんで、やっぱり買うのはやめました。

 

ハッカ油の原液は刺激が強すぎるため、どうしても薄めなくちゃダメなんです。原液で使った場合、ハッカ油がかかった部分はダメージを受けてしまう可能性も。

 

そんなわけで、スプレータイプだからと飛びつかずに、しっかり中身を確認してくださいね。原液のスプレー商品だと、扱いがかえって面倒くさいですよ。