肌への影響が不安!洗濯時の柔軟剤は本当に必要なのか?

あなたは洗濯する時に柔軟剤を使っていますか?以前と比べて、最近の柔軟剤はパッケージが可愛いし、香りの種類もすごく豊富ですよね。

 

しかし、今の柔軟剤は匂いがきつすぎて、周囲の人に嫌がられてしまうこともあるそうです。メーカー側がどれだけ長く匂いを残せるかと、お互いに競い合っている感じですからね。

 

また、柔軟剤の成分でアレルギーや肌トラブルを引き起こす可能性もあるんだとか。こうなってくると、柔軟剤自体を使って良いのか迷ってしまいます。

 

そこで、当たり前のように使っている柔軟剤は、本当に必要なのかどうかを探ってみました。ぜひ洗濯時の参考にしてくださいね。

 

柔軟剤が肌トラブルの原因かも?

 

柔軟剤には、衣類の表面を柔らかくして、摩擦を起こしにくくするという働きがあり、その効果は柔軟剤の成分を生地に残すことで得られています。つまり、私たちは柔軟剤の成分が付着したままの衣類をいつも身に着けているというわけですね。

 

柔軟剤の成分には、主に次のようなものがあります。

 

①合成界面活性剤
②香料
③防腐剤

 

柔軟剤の合成界面活性剤は、洗濯洗剤に入っているのよりも刺激が強い「陽イオン界面活性剤」です。

 

私が使っている柔軟剤には「エステル型ジアルキルアンモニウム塩」という成分が含まれていましたが、これも陽イオン界面活性剤の一種です。エステル型ジアルキルアンモニウム塩は生分解性が高く、環境に負荷を与えにくいとされていますが、決して肌に優しい成分ではありません。

 

また、陽イオン界面活性剤は生地を油膜でコーティングするため、洗濯時のすすぎでも取れにくい性質を持っています。おかげで衣類が柔らかくなる反面、吸水性が悪くなるというデメリットもあり、汗の吸収や蒸発を妨げて、結果的に肌トラブルへとつながる場合も。

 

柔軟剤が肌荒れの原因となる可能性は、やはり否定できないですね。

 

もちろん、エステル型ジアルキルアンモニウム塩は安全基準を満たした上で配合されていますが、敏感肌の人はなるべく避けた方がいいかなと思われます。

 

現在、大手メーカーが販売する柔軟剤のほとんどに、エステル型ジアルキルアンモニウム塩が使用されているようです。購入時はパッケージの裏面を見て、よく成分をチェックしてみてくださいね。

 

それから、香料も心配な要素です。柔軟剤に使われている香料は大体が合成香料ですから、体質によってはアレルギー症状を引き起こす恐れがあります。最近の商品は匂いが本当にきついので、周囲の迷惑になっている可能性も。いろんな意味で注意した方がいいと思います。

 

防腐剤も避けたい成分ですね。家にある柔軟剤はパッケージの裏面を見ても“防腐剤”という記載はなし。ところが、ネットの公式サイトで調べてみると、そこには“防腐剤”と明記されていました。

 

柔軟剤は成分表示義務がないので、どの成分を表示するかはメーカー次第。

 

なので、パッケージだけでなく、公式サイトも確認した方がいいでしょう。サイトに全ての成分が記載されているとは限りませんが、より多くの情報を得ることができると思います。

 

肌や環境に優しい!柔軟剤の代わりになるモノとは?

 

柔軟剤を使わないと、衣類がごわごわした仕上がりになりますから、それはそれでどうかなーと。市販の柔軟剤でも、合成界面活性剤不使用の商品がありますので、そういったタイプを選べば良いと思いますが、実は柔軟剤を入れなくても、衣類をふんわりと仕上げることができるのです。

 

柔軟剤の代わりになるモノとは「クエン酸」です。

 

一般的に、洗濯洗剤は手強い汚れも分解するアルカリ性の商品が多いのですが、それだけ生地に負担がかかることになるため、洗い上がりがごわごわしてしまうんですねー。

 

そこに、クエン酸を投入すれば、酸性がアルカリ性を中和してくれますから、衣類のごわつきを防げるというわけです。

 

クエン酸はレモンやグレープフルーツなどの酸っぱい果実に多く含まれています。お肌や環境に優しい成分で、食品や化粧品などにも数多く使われているため、安心して代用できると思いますよ。

 

基本的な使い方は、次のように水とクエン酸を混ぜ合わせて、洗濯機の柔軟剤投入口に入れるだけ。後は普通に洗濯すればオッケーです。

 

クエン酸→小さじ1
水→50cc

 

ふんわり感をアップさせたい時はグリセリンを加えてください。配合はこのようになります。

 

クエン酸→大さじ2
グリセリン→大さじ2
精製水→200cc
精油(エッセンシャルオイル)→15~20滴

 

これらを容器に入れて混ぜるだけで、手作り柔軟剤の完成です。作った柔軟剤は10~14日くらいで使い切りましょう。1回の使用量は30~50mlが目安ですが、洗濯物の量に合わせて、少しずつ調整してくださいね。

 

なお、精油はこの段階で混ぜないで、柔軟剤を使う時に数滴加えるやり方でもオッケーです。そうすると、より精油の香りを楽しめますよ♪

 

精油は無色透明のタイプを選びましょう。柑橘系の精油は衣類に色がつく可能性があるのでおすすめできません。また、香りが強すぎる精油も避けた方が無難ですね。

 

■柔軟剤に向かない精油
レモン・ライム・グレープフルーツ・オレンジスイート・イランイラン・サンダルウッド

 

■柔軟剤に向いている精油
ユーカリ・ラベンダー・ゼラニウム・ティーツリー・ペパーミント・ローズマリー・ローズウッド

 

妊娠中や薬を服用中の方は、精油に影響を受ける可能性があるため、必ずかかりつけ医にご相談ください。

 

まとめ

 

柔軟剤は必要なのかという問いですが、私なりの答えは「肌に優しい柔軟剤であれば必要だ」との結論に達しました。

 

正直、陽イオン界面活性剤は避けたいと思っています。最近の柔軟剤は香りが強すぎるため、簡単に手作りできるのであれば、自分好みの精油を使うのもいいなーと♪

 

市販の柔軟剤でも、赤ちゃんに使えるくらい安全・安心な商品もありますので、よく成分をチェックしてみてくださいね。