基本的に、花粉シーズン中の洗濯物は部屋干しするのが良いとされていますが、晴れた日はどうしても外干ししたいという人も多いのではないでしょうか?

 

私も外干し派なので、花粉の季節は悩んでしまいます。毎日ずーっと室内干しというのはあまり好きではありません。

 

そこで、花粉の影響を受けにくくする外干しテクニックをいろいろ調べてみました。それらの中で一番おすすめの方法をご紹介しますね。

 

花粉の季節に洗濯物をそのまま外干しするのは危険?

 

以前、スギ花粉アレルギーの人がシーズンは終わったと思い、普通に天日干しした布団に寝たら、別の花粉に反応してしまい、重度のアナフィラキシーショックを引き起こしたという話をテレビで見たことがあります。

 

スギ花粉でアナフィラキシーになる人は少ないですが、キク科やイネ科などの花粉では発生事例があるため、十分に注意しなくてはなりません。

 

また、花粉症は今まで平気だった人が突然発症するというケースもよくあるそうです。

 

このように考えていくと、花粉症であろうとなかろうと、飛散時期に何の対策もせず、洗濯物を外干しするのは非常にリスクが高いといえるでしょう。

 

外干しの花粉対策はいつから始めればいいのか?

 

地域によって多少差があるものの、花粉の飛散時期は春から秋に集中しています。花粉飛散量のピークは次の通りです。

 

スギ→2~4月
ヒノキ→3~5月
イネ科→4~6月
キク科(ヨモギやブタクサ)→8~10月
アサ科(カナムグラ)→8~10月
ハンノキ→1~5月
シラカバ→4~6月

 

外干しの花粉対策は飛散が始まる1ヵ月くらい前から行うようにしましょう。

 

これらはあくまでも目安ですし、ピークが過ぎ去れば安心というわけではありません。花粉は一年中飛んでいるからです。いろんな種類にアレルギー反応を起こす人は、花粉の外干し対策を習慣化した方がいいでしょう。

 

花粉はとにかく種類が多いので、まずはアレルギー物質を特定することが重要です。病院で検査をすれば、自分がどの花粉に反応を起こしているのかを正確に把握できますよ。

 

花粉から洗濯物をガードするベストな方法

 

外干し前の下準備として、洗濯する際は花粉を引き寄せる静電気が発生しないように、なるべく柔軟剤を使いましょう。静電気や柔軟剤についてはこちらの記事で詳しく説明しています。
素朴な疑問!服についた花粉は普通に洗濯して落とせるのか?

 

花粉シーズン中の外干し対策としては「洗濯物カバー」や「花粉防止スプレー」が有効です。

 

洗濯物カバーはホームセンターなどで売られていますね。花粉だけでなく、雨や黄砂からも洗濯物を守ってくれる保護カバーのため、買っておいても損はないですよ。

 

しかし、花粉防止スプレーはわざわざ買う必要ないと思います。

 

花粉ガードスプレーとか花粉ブロックスプレーとか、様々な名称で呼ばれていますが、これらはどれも花粉を付着しにくくする商品です。だったら、洗濯時に使う柔軟剤だけで十分だと思うんですよね。

 

洗濯の度にスプレーするのは面倒ですし、洗ったばかりでまた余計な成分を付着させるのも抵抗がありますし、何よりスプレーなんてコスパが悪い!そういった理由で、花粉防止スプレーは私的にベストな方法ではありませんでした。

 

おすすめは「洗濯物カバー」の方です。カバーは次の4種類に大きく分類されます。

 

①テントタイプ(ドームタイプ)
洗濯物の上側と側面を覆うようになっており、角形ハンガーにもそのままかぶせられるので便利。

 

②シートタイプ
洗濯物の上からかぶせるだけなので、狭いスペースでも使える。洗濯バサミを使って、カバーが風でめくれないようにするのがポイント。

 

③カーテンタイプ
カバーというよりカーテンみたいなシートで、洗濯物を人目から隠してくれるが、花粉対策には向かない。

 

④袋タイプ
枕や布団をまるごと包み込むカバー。すっぽり覆えるため、花粉対策に最適だが、普通の洗濯物には使えない。

 

洗濯物の花粉対策として使えるのは、テントタイプ(ドームタイプ)とシートタイプのカバーです。袋タイプを無理矢理使う人もいるみたいですが、通気性の良い素材であったとしても、濡れた洗濯物を入れるのは微妙かもしれません。

 

ゴミ袋をカバー代わりに使う方法もありますが、ただのビニールですから、やはり通気性が問題になりますね。洗濯物が乾きにくいと意味がないので、私は外干し専用カバーをおすすめします。
洗濯物カバー

 

これも重要なポイントですが、外干しした洗濯物を取り込む際は必ず花粉を払ってください。いくらカバーをしたとしても、花粉を100%完全に防ぐことはできません。

 

なお、花粉は手で払うよりも、コロコロを使った方がしっかり落とせますよ。手で払う場合は強くはたくのではなく、優しく振り落とす感じで。力を込めてバンバンはたくと、花粉が繊維の奥まで入ってしまい、逆効果になるそうです。

 

花粉の影響を受けにくい天候や時間帯は?

 

花粉シーズン中に外干しするのであれば、その日の天候や干す時間帯にも意識を向けるようにしましょう。

 

■花粉が飛びやすい天候
晴天の日・雨上がりの翌日・風が強い日・湿度が低い日・気温が高い日

 

■花粉が飛びにくい天候
曇りや雨の日・風が弱い日・湿度が高い日・気温が低い日

 

普通、雨の時は外干ししませんから、狙い目は「弱風で気温が低い曇りの日」です。

 

洗濯物を干し始める時間帯は早朝がおすすめですよ。花粉飛散量のピークは午後12時頃と夕方18時頃の2回あるのだとか。ということは、早朝5~6時くらいに干して、午前中には取り込むのが理想ですね。

 

早起きできない人は夜に室内で干しておき、朝になったらすぐ外干しするやり方で大丈夫だと思います。

 

まとめ

 

もう一度、花粉シーズン中に外干しする場合の流れを確認しておきましょう。

 

①柔軟剤で静電気を防止する。
②洗濯物カバーを使って外干しする。
③花粉を払った後に取り込む。

 

外干しする時は「弱風で気温が低い曇りの日」を狙うのもポイントでしたね。

 

花粉の季節は室内干しが良いとされていますが、どうしても外干ししたい人のために、今回の記事をまとめてみました。少しでもあなたのお役に立てれば嬉しいです。